昨日のこと
高齢者のお客様が来店した時に
エスパル社員の齋藤君が
「麺を柔らかめにしましょうか?」
と聞いていました。
「脂は少なめにしましょうか?」
とも聞いていました。
私は厨房の裏に齋藤君を呼んで叱りました。
あれからいろいろ考えました。
本竈のラーメンは微妙なバランスで出来ています。
脂の加減、どんぶりやレンゲの温度やその他にも沢山あります。
だからお客様から「固め」とオーダーされるとガッカリします。
「濃いめ」は論外です。
麺を柔らかめに作ることは高齢者に対してはやった方がいいと思います。
私も固めは邪道だと思いますので
しかしそれ以外がすべて計算して作ったラーメンなのに、自分の部下がそのこだわりを無視するのか!と叱りました。
ところで先日、齋藤君にある本を貸しました。
潰れそうなコンビニにおばさんがアルバイトとして入社しました。
そのおばさんはコンビニのマニュアルの通りには仕事出来ません。
店長は辞めさせたくて仕方ない。
ところがそのおばさんの人間味ある仕事ぶりで業績を回復させるというお話しでした。
その本を読んだときに私は感動したのを覚えています。
そのことを齋藤君も覚えていて、高齢のお客様に素晴らしい対応をしたのです。
私はその本のことを知っていて、齋藤君を叱ったのです。
これは本当の話しです。
18年も同じ仕事をすると頭が硬くなってきます。
自分はこころを入れ替えて仕事をします。
本竈松本久